世界の旅(6) イエメン

イエメンという国を聞いたことがあるでしょうか。中東で最も貧しい国です。このイエメンに2009年、2010年の2回行きました。

それまでエジプト、トルコなどのイスラム教の国を訪問したことがありますが、イエメンはより宗教色が強いと感じました。例えば女性が着るアバヤ。エジプト、トルコやアジアのイスラム国家であるインドネシアやマレーシアでは顔は露出しています。

イエメンの女性は目だけが露出していて、他は黒のアバヤで完全に隠します。男たちは外出時にはジャンビーヤという刀を腰にさして出かけます(見づらいですが写真右端の男性のお腹にあります)。

写真は世界遺産のサヌアの旧市街。まるで中世に戻ったような世界がそこにありました。街全体が可愛い建物で統一されていて、食べ物や衣服、ジャンビーヤなどを売るお店と客でごった返しています。ここは一見の価値があります。

イエメンの人と仕事をするのは非常にしんどい。考え方、価値観が全く違う。グローバル化が進んでいない唯一の国ではないでしょうか。でも人は悪くないです。アイコンタクトをして挨拶をしてきます、『ニ-ハオ!』と。そう、ここにも中国の影響は浸透しているんですね。

部族間の紛争の激化に伴う治安悪化で、2015年位には日本やアメリカの大使館も撤退して、外国人はほとんどいない状況が続いています。こどもたちへのワクチン接種も止まってしまい、非惨な状況になっています。

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