カメと私

写真の2匹のカメは自宅のルーフバルコニーで放し飼い。黒色のプラスチックの容器には水が張ってあって、暑くなると入って来て、涼しくなると自分達で出て行って、徘徊してます。

このカメ2匹は飼育歴25年になります。2回目の北京駐在は嫁と長男の3人でしたが、当時6歳くらいだった息子が北京の道端で売っていたカメが欲しいと言い出し、しょうがなく買ったものです。

3年ちょっとの駐在が終わり帰国の段になって困ったのがカメの処遇。近くの川に放そうかとも思いましたが、あまりに汚いので可哀そうだということになり、日本に持ち帰ろうということに。問題はどうやって・・。

当時身重だった妻と長男が先に帰国するので、妻が持ち帰ることにしました(かなり嫌がってました)。スーツケースでは死んでしまうかもしれないので、機内に持ち込むことに。空港の金属探知機のところはコートのポケットに入れて通過し、機内に入ったら虫かごに移しかえるという作戦です。

空港で妻が金属探知機を通ると、無情にもブーという音が。カメは金属探知機に反応するようです。係官が来てポケットのモノを出せとの指示。身重の日本人女性のコートからカメが2匹出てくると、さすがに係官も相当に驚いたとのこと。

即座に係官は没収すると宣言。当然です。カメが取られるとわかった息子が大泣き。すると係官が、『わかった、わかった、早くしまって行っていい。』と寛大な措置。当時の中国人はおおらかだった・・。感謝。

ということで2匹のカメは今も健在。推定26歳くらい。人間でいうと50歳。カメは40歳くらい(人間で80歳)まで生きるとのこと。私が今60歳。私がカメを看取るのか、はたまたカメが私を看取るのか・・・。

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