型紙

私の木彫りは独学なので、全て自分流でやってます。彫る前にデッサンをされている方も多いですが、私はデッサンはせずに型紙を作ってから作業に入ります。

真四角の楠材から大まかな型に切ることが最初の作業です。私の場合は真四角の楠材の横側、正面側の型を作ることから始めます。まず正面(体の厚み)の型を作って(これで体高が決まります)、それから横側の型を作ります。

真正面を向いているポーズは簡単ですが、頭が横を向いたポーズになると一気に難易度が上がります。横向きポーズもたまに彫りますが、毎回苦戦しています。

これまで彫った型紙はほとんど手元に置いてあります。本体の多くは手元を離れていますが、型紙を見ると不思議と本体がそこにあるかのような気持ちになります。型紙も随分と増えてきました。