Biography

1959年 栃木県生まれ 埼玉県在住
1983年 早稲田大学卒業、海外を飛び回る仕事に従事。
中国には3度駐在、通算で10年間滞在。1997年には憧れのチベットを訪問。その他アフリカ、中東、アジア、大洋州島嶼国、中米など40カ国余りの国を訪問。

木彫りを始めたのが2014年くらい。美大を出たわけでもなく、中高時代に美術部にいたわけでもなく、彫刻をかじったこともない私が50代半ば頃、突然何の前触れもなく、木で何かを彫りたいという思いにかられました(今考えても不思議です)。専用の道具はもちろんないので、切れない鋸と子どもが使っていた彫刻刀を使い、その辺にあった木片で小さな鰤を彫りました。四角い形が段々魚っぽくなり、急に生命感がでてくるとワクワク。初めて自転車に乗れた時のような感覚です。それから1年間、ひたすら魚を彫りまくりました。

たまたま本屋で見つけた「はしもとみお」さんの「木彫り動物手習い帖」を手にしたことで転機が訪れました。魚を彫るのに少し飽きていたのかもしれません。木彫りの生き生きした犬や猫を見た瞬間、自分も彫ってみたいという気持ちが湧いて来て、この日以降哺乳類を彫り続けています。画像や動画を見てぐっと来た動物を片っ端から彫りました。哺乳類には魚にはない難しさと面白さがあります。特に目に色を入れた瞬間、木片に生命感がボッと宿る時。作りながら作品に感情移入していき、愛おしくなります。

その後飽きることなく空いている時間の全てを使ってひたすら自分流で木を彫っています。昔からの趣味だったバイクも売ってしまい、釣り(フライフィッシングとルアー釣り)にも行かなくなりました。木彫りの魅力にどっぷりと浸っています。