片岡義男と言っても今の若い人は知らないでしょうね。40年以上前、私が大学生の頃に読まれていた作家です。
学生の頃は片岡義男の本は全部持っていたのですが、卒業してサラリーマンになって、いつのまにか手元にはなくなっていました。片岡義男はバイク乗りのストーリーが多めです。
私は大学1年の時に尾瀬の山小屋で1か月バイトをしました。山を下りるときにいただいたバイト代が6万円。当時私は池尻に下宿していたんですが、山から下りた日に三軒茶屋の友人のところに顔をだしました。
この友人というのは、小学校3年の時からの付き合い。たまたま三茶と池尻という近所に住んでいました。私が尾瀬のバイトで6万円を手にしたというと、自分の友人がバイクを売りたいと言ってるが買わないかとのこと。6万円でいい。バイクはヤマハのDT250。
私は免許は持っていませんでしたが、即決で買いました。数か月後に中型免許を取ると、大学までの通学はバイクになりました。池尻から山手通りを使っての通学はとても楽しく、何かから解放されたような爽快感がありました。
そんな時に読み始めたのが片岡義男。共感できるところも多くほとんどの作品を読みました。バイクは社会人になって海外事務所への駐在のタイミングで手放してしまい、片岡義男の本もいつのまにか処分してなくなりました。
が、先日Amazonを眺めていた時に『いい旅を、と誰もが言った。』が目に留まり、思わずポチリ。何十年かぶりの読んでみると面白い。バイクに乗りたくなりました。。。。