師走

今日は寒かったですね。ようやく師走が来たと肌で感じました。師走になると学生時代の大晦日を思い出します。学生時代は色んなバイトをしました。1~3年の夏は尾瀬の山小屋でバイトをしました。平地に居る時には大学近くの八百屋で4年間バイトをしていました。

お店は高田馬場の早稲田通りにあって、なんと隣に虫プロがありました。一度だけ手塚治虫先生をお見かけしたことがあります。今でも麻雀を打っている学生時代の友だち数人と毎日入れ替わりで野菜を売ってました。一人も欠けることなく4年間バイトを続けたのはおやっさんとおかみさんの人柄です。

家に呼んでもらってご飯を食べさせてもらったり、まだ食べられるけど少し痛んで売れない野菜や果物をたくさんもらったりと、貧しい学生時代の食生活を支えてもらいました。そして毎年大晦日は大忙し。仲間全員が店に立ち昼から8時くらいまで大売り出しです。店を閉めた後にはおやっさんが全員にミカンを一箱プレゼントしてくれます。私はそれを愛車のヤマハDT250の荷台に括り付け、寒さに震えながら栃木の実家に帰るのが私の大晦日でした。

話しは長くなりましたが、写真の前掛け。これは学生時代におやっさんからいただいたもの。いつか使うこともあろうかと捨てずに持っておくこと35年。木彫りを始めた4年前からついに前掛けも陽の目を見ることに。おやっさん、ちゃんと使ってますよ! と今度近くに行った際には言ってあげよう。実は今でも夫婦二人で八百屋を続けていてたまに顔をだしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です